ペットショップ売れ残りの真相とは?2026年最新情報と経緯を徹底解説
【真相】ペットショップの売れ残りは殺処分される?2026年の実態
ペットショップで売れ残った犬や猫が、必ず殺処分されるというわけではありません。環境省の「動物の愛護及び管理に関する法律」では、犬猫等販売業者に対し、販売することが困難になった犬猫について、やむを得ない場合を除き、終生飼養を確保するよう求めています。
つまり、販売が難しくなったからといって、販売業者が自由に動物を処分してよいわけではありません。ただし、法律上の義務があることと、すべての動物が必ず適切に飼養されることは別問題です。個々の店舗の対応や動物の健康状態、受け入れ先の確保などによって、その後の状況は異なります。
売れ残った犬猫の行き先として考えられるのは、主に次のようなケースです。
- 値下げして販売を続ける:価格や販売条件を見直し、新しい飼い主との出会いを探す。
- 系列店・他店舗へ移動する:別の店舗で新しい飼い主を探す。移動の有無や条件は事業者によって異なる。
- ブリーダーへ返還する:契約内容などに応じて、繁殖業者などへ戻す。
- 譲渡・里親募集につなげる:店舗や関係団体が新しい飼い主を探す。
- 店舗などで飼養を継続する:販売が難しくなった動物について、適切な飼養を続ける。
一方、売れ残り犬猫の最終的な行き先を全国規模で網羅し、それぞれの割合を示す公的統計は、環境省の一般的な犬猫の引取り・処分統計とは別です。個々の動物がどこへ移ったのかを、その統計から直接特定することはできません。
「売れ残りはすべて殺処分される」という説明も、「売れ残っても全頭が里親に引き取られる」という説明も、実態を単純化しすぎています。判断するには、店舗がどのような飼養・譲渡体制を整えているのかまで見る必要があります。
【数字で検証】犬約4%・猫約7%の売れ残り率は本当か
ペットショップの売れ残りについて検索すると、犬は約4%、猫は約7%という数字が紹介されています。ラポナスの解説記事にも、この推計が掲載されています。ただし、記事内で紹介される数値については、全国のペットショップを対象とした調査なのか、どの期間の販売頭数を分母にしたのか、売れ残りをどのように定義したのかが重要です。
少なくとも、この数字を環境省の全国統計によって裏付けられた確定値として扱うことはできません。売れ残り率を正確に算出するには、販売開始頭数、販売頭数、店舗間移動、ブリーダー返還、譲渡、死亡などを個体単位で追跡する必要があります。単に店頭から姿を消した動物を「売れた」と数えれば、実態と異なる数字になる可能性があります。
一方、環境省が公表している令和6年度の犬猫の引取り・処分統計には、行政が収容した犬猫の実績が掲載されています。対象期間は2024年4月1日から2025年3月31日までです。これはペットショップの売れ残り率とは異なる統計ですが、飼い主のいない犬猫などを取り巻く問題の規模を理解する参考になります。
| 項目 | 数値・制度 | 読み取る際の注意点 |
|---|---|---|
| 犬の売れ残り率 | 約4%という紹介記事の推計 | 全国の販売実績を網羅した公的な確定値とは確認できない |
| 猫の売れ残り率 | 約7%という紹介記事の推計 | 調査対象・算出方法・対象期間の確認が必要 |
| 令和6年度の犬猫の行政引取り数 | 合計39,409頭 | 犬17,399頭、猫22,010頭。ペットショップの売れ残り頭数ではない |
| 令和6年度の行政による譲渡数 | 合計25,651頭 | 犬8,797頭、猫16,854頭 |
| 令和6年度の行政による殺処分数 | 合計6,830頭 | 犬1,964頭、猫4,866頭。ペットショップの売れ残りに限定した数字ではない |
| 販売困難な犬猫の取扱い | 終生飼養の確保が求められる | 動物愛護管理法に基づく販売業者の義務。やむを得ない場合を除く |
特に注意したいのは、行政の殺処分数と、ペットショップで売れ残った犬猫の殺処分数を混同しないことです。環境省の統計では、引取りや処分の対象となった犬猫について集計していますが、その数字だけで販売業者の個体ごとの行き先を特定することはできません。
また、令和6年度の行政による殺処分数は、令和5年度の9,017頭から6,830頭へ減少しています。ただし、減少傾向にあるからといって、飼育放棄や不適切な飼養、販売困難な動物の問題が解消したことを意味するわけではありません。
「犬約4%・猫約7%」という数字を見かけたら、数字の大きさだけで判断せず、出典、調査期間、分母、売れ残りの定義を確認することが大切です。
【なぜ値下げする?】売れ残り犬猫の価格・移動・ブリーダー返還の仕組み
ペットショップで犬猫の価格が下がる背景には、月齢や体格の変化、需要、店舗の販売方針などがあります。子犬や子猫を迎えたいと考える人のなかには、小さな体格や幼い外見を重視する人もいます。そのため、成長するにつれて販売価格が見直されることがあります。
ただし、価格が下がった理由は外見や月齢だけとは限りません。店舗の在庫状況、仕入れ条件、キャンペーン、犬種・猫種の人気なども関係します。値下げされたからといって、健康上の問題があるとも、反対に健康状態に問題がないとも断定できません。
値下げは、売れ残りを避けるための販売戦略の一つです。しかし、価格が下がったことだけを理由に衝動的に購入すると、飼育費や医療費、将来の生活環境を十分に考えないまま迎えてしまうおそれがあります。
また、他店舗への移動やブリーダー返還も、すべての店舗で一律に行われているわけではありません。系列店への移動は、別の商圏で飼い主を探すための方法です。ブリーダーへの返還については、契約や取引関係、動物の状態などによって扱いが異なります。
売れ残り犬猫の扱いについて、獣医師監修の解説記事などでは、ブリーダー返還、里親募集、業者による引取りなどの割合を示しているものもあります。しかし、紹介されている割合を全国共通の内訳として使うには、調査対象と算出根拠の確認が必要です。特定の記事に記載された割合を、業界全体の確定的な実態として読み替えることはできません。
2026年時点で購入を検討する人が確認したいのは、値下げの有無よりも、その犬猫の健康状態、これまでの飼養環境、販売が成立しなかった理由として店舗が説明する内容、そして購入後のサポートです。
【引き取り方法】売れ残り犬猫の里親になるには?費用と手続きを解説
ペットショップの売れ残り犬猫を迎えたい場合、最初の相談先は、その動物を現在飼養している店舗です。ただし、店舗が直接譲渡を受け付けているとは限りません。販売を継続している場合や、系列店への移動などを予定している場合もあるため、現在の扱いを問い合わせる必要があります。
主な引き取り方法は、次のとおりです。
1.ペットショップへ直接問い合わせる
気になる犬猫がいる場合は、販売価格だけでなく、譲渡という形で迎えられる可能性があるかを確認します。店舗によっては、譲渡制度を設けている場合があります。譲渡ができない場合も、今後の募集予定や別の相談先を聞いてみるとよいでしょう。
2.店舗や関係団体の里親募集を探す
店舗の公式な里親募集情報や、動物愛護団体の募集情報を確認します。「ペットショップの売れ残り犬」として掲載されていても、実際には保護団体が別の経緯で保護した犬である場合もあります。保護に至った経緯と、現在の飼養者を確認してください。
3.犬猫の譲渡会に参加する
譲渡会では、保護犬や保護猫と実際に会い、性格や生活環境との相性を確かめられる場合があります。ペットショップの売れ残り犬猫だけを対象にしているわけではありませんが、保護動物を迎える有力な選択肢です。
4.保護団体や動物愛護センターへ相談する
保護団体や自治体の動物愛護センターでは、保護犬猫の譲渡を行っています。ペットショップからの直接引取りを希望する場合は、その団体が販売業者からの受入れを行っているかどうかも確認しましょう。
引き取り費用は一律ではありません。販売契約による購入なのか、店舗独自の譲渡制度なのか、保護団体を通じた譲渡なのかによって費用の仕組みが異なります。
保護団体の譲渡では、ワクチン接種、不妊・去勢手術、検査、治療、マイクロチップ関連などにかかった費用の一部を譲渡時に負担する制度があります。対象となる医療処置や金額は団体によって異なるため、申し込み前に内訳を確認してください。
ペットショップから購入する場合も、生体価格だけで総額を判断してはいけません。飼育用品、フード、予防医療、定期健診、保険、緊急時の治療費など、継続的な出費を含めて考える必要があります。
また、引き取りたいという気持ちが強くても、飼育環境や家族構成、留守番の時間などによっては譲渡が成立しないことがあります。審査や面談は、動物と新しい飼い主の双方にとって、無理のない生活を実現するための手続きです。
【健康状態と性格】売れ残り犬猫を迎える前に確認したい7つのポイント
売れ残り犬猫を迎える際に、月齢が進んでいることだけを理由に健康状態や性格を判断するのは適切ではありません。反対に、元気に見えるから健康上の問題がないとも限りません。外見と行動の観察に加え、獣医師の診察記録や飼養履歴を確認することが重要です。
- 目:目やに、充血、左右差、目をしょぼしょぼさせる様子がないか。
- 鼻と呼吸:鼻水、咳、くしゃみ、呼吸の異常がないか。
- 皮膚と被毛:脱毛、赤み、かゆみ、傷、皮膚のただれがないか。
- 歩き方:足をかばう、ふらつく、立ち上がりにくいなどの様子がないか。
- 食事と排せつ:食欲、便の状態、排尿の様子について説明を受けられるか。
- 医療記録:ワクチン接種、駆虫、検査、治療歴、既往歴が記録されているか。
- 行動と反応:人への反応、物音への反応、ほかの動物との接触経験などを確認できるか。
これらは確認の手がかりであり、病気の有無を飼い主だけで診断するためのチェックリストではありません。気になる症状があれば、購入や譲渡の前に獣医師へ相談してください。
性格についても、慎重に見極める必要があります。人にすぐ近づかない犬猫が、必ず攻撃的というわけではありません。慣れない場所や周囲の音、これまでの経験などによって、一時的に警戒している可能性があります。
犬の場合は、散歩や人との接触に慣れているか、吠えやすい状況、留守番の経験などを確認しましょう。猫の場合は、人との距離感、隠れる場所を必要とするか、ほかの猫との相性などを聞いておくと、迎えた後の環境づくりに役立ちます。
とくに確認したいのは、月齢と生年月日です。環境省は、犬猫について生後56日を経過するまでの販売や販売目的の引渡し・展示を原則禁止しています。販売時には、動物の状態や生年月日、適正な飼養方法などについて対面で説明を受ける必要があります。
店舗や譲渡団体には、分かっている情報だけでなく、分からない情報も含めて説明を求めましょう。過去の健康状態や社会化の経験を把握できれば、必要な医療やトレーニングを事前に考えやすくなります。

【保護犬猫との比較】ピースワンコ・ジャパンの譲渡活動と選び方
ペットショップの売れ残り犬猫と保護犬猫は、同じものではありません。ペットショップの売れ残りは、販売を目的に取り扱われている犬猫のうち、まだ販売が成立していない個体などを指します。一方、保護犬猫は、飼育放棄、迷子、飼い主の事情、行政や団体による保護など、さまざまな経緯を持つ動物です。
そのため、「売れ残り犬猫を迎えること」と「保護犬猫を迎えること」は、必ずしも同じ選択肢ではありません。店舗が直接譲渡を行う場合もあれば、販売を継続する場合もあり、保護団体が引き取っていることが確認できなければ、保護犬として扱われているとは限りません。
保護犬の譲渡活動を行う団体の一つが、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンのプロジェクトであるピースワンコ・ジャパンです。同団体は、保護犬のトレーニングや譲渡活動を通じて、犬の殺処分ゼロを目指しています。
ピースワンコ・ジャパンの公式サイトでは、2026年9月末時点で、2012年からの譲渡・返還数の累計を5,797頭と掲載しています。譲渡会や譲渡センターを通じて、新しい家族との出会いを支援する活動も続けています。
ただし、こうした保護団体の活動を、ペットショップの売れ残り犬猫をすべて引き取る制度と混同してはいけません。各団体には受入れ条件があり、保護の経緯や健康状態、飼育スペース、対応できる頭数などによって、受入れの可否が決まります。
迎え方を選ぶ際は、次のような基準で比較すると、自分と動物の双方に合う選択肢を見つけやすくなります。
- ペットショップから迎える:特定の犬猫について、現在の健康状態や生年月日、販売条件を確認しながら検討したい人に向いている。譲渡ではなく購入になる場合がある。
- 保護団体から迎える:保護に至った経緯や性格、生活環境との相性を相談しながら迎えたい人に向いている。面談や飼育環境の確認などが設けられることがある。
- 譲渡会で出会う:複数の犬猫について性格や相性を確かめながら検討したい人に向いている。ただし、会場にいるすべての動物が当日すぐに譲渡されるとは限らない。
どの方法を選んでも、費用の安さだけを優先しないことが大切です。迎えた後の医療費、しつけや環境への適応、長期的な飼育計画まで含めて判断しましょう。
【プロの結論】ペットショップ売れ残り問題を見極める判断基準
ペットショップの売れ残り問題を考える際、重要なのは「売れ残った犬猫を一頭引き取れば解決する」という見方だけにとどまらないことです。目の前の動物を迎えることは、その一頭の生活を支える具体的な行動です。一方、動物が売れ残る背景には、販売時の需要、繁殖や流通の仕組み、飼い主が迎える際の判断など、複数の要因があります。
売れ残りの発生を抑えるには、購入前に飼育を続けられるかを考えること、販売業者が適切な飼養管理や譲渡体制を整えること、そして消費者が価格や見た目だけで判断しないことが欠かせません。
また、販売業者には動物愛護管理法に基づく義務があります。環境省は、第一種動物取扱業者に登録や基準の遵守を求め、犬猫の販売業者には健康・安全に関する計画や獣医師との連携、販売が困難になった犬猫の終生飼養の確保などを求めています。適切な飼養が行われていないと疑われる場合は、自治体の動物愛護担当部署に相談することも選択肢です。
購入を検討する人は、次の点を確認しておくと、判断を誤りにくくなります。
- 犬猫の生年月日、健康状態、ワクチン接種歴などの説明があるか。
- 販売価格や譲渡費用の内訳、契約条件が明確か。
- 過去の治療歴や性格、飼養環境について質問できるか。
- 迎えた後に病気や問題行動が見つかった場合の相談先があるか。
- 現在の住居や家族の生活リズムに合った飼育ができるか。
「かわいそうだから」という気持ちは、動物を迎えるきっかけになり得ます。しかし、その気持ちだけで飼育を始めると、生活の変化や予想外の医療費などに対応できなくなる可能性があります。動物にとって必要なのは、迎えた瞬間の善意だけではなく、生涯にわたって適切な飼養を続けられる環境です。
【ペットショップ売れ残り】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ペットショップで売れ残った犬や猫は殺処分されるのですか?
A1:売れ残ったことだけを理由に、必ず殺処分されるわけではありません。値下げ販売、他店舗への移動、ブリーダー返還、譲渡、飼養の継続などが考えられます。販売業者には、販売困難な犬猫について終生飼養を確保する義務がありますが、すべての個体の行き先が公表されているわけではありません。
Q2:売れ残り犬猫を無料で引き取ることはできますか?
A2:店舗や制度によって異なります。販売を継続している犬猫は購入が必要な場合があり、譲渡制度や保護団体を通じて迎える場合も、医療費などの一部負担が生じることがあります。費用の内訳と契約条件を事前に確認してください。
Q3:犬約4%・猫約7%という売れ残り率は、2026年の公式統計ですか?
A3:紹介記事に掲載された推計であり、環境省が公表する全国の売れ残り率として確認された数字ではありません。対象期間、調査対象、分母、売れ残りの定義が明確でなければ、業界全体の割合として断定することはできません。
Q4:売れ残り犬猫は健康状態や性格に問題があるのでしょうか?
A4:売れ残ったことだけで健康状態や性格を判断することはできません。月齢や外見、需要など、販売が成立しない理由はさまざまです。目や皮膚、呼吸、歩き方、食事の状態などを確認し、医療記録や性格について説明を受けたうえで、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
Q5:ペットショップの売れ残り猫も譲渡会で迎えられますか?
A5:店舗や保護団体が譲渡制度を設けていれば、迎えられる可能性があります。ただし、譲渡会で募集されている猫がすべてペットショップの売れ残りとは限りません。保護に至った経緯や現在の飼養者、譲渡条件を確認してください。
Q6:ピースワンコ・ジャパンでは、ペットショップの売れ残り犬を引き取ってもらえますか?
A6:ピースワンコ・ジャパンは、保護犬のトレーニングや譲渡を通じて殺処分ゼロを目指す活動を行っています。ただし、ペットショップの売れ残り犬を一律に引き取る制度と同じではありません。受入れの可否や相談条件については、団体に直接確認する必要があります。
まとめ:2026年に売れ残り犬猫を迎えるための判断基準
ペットショップの売れ残り犬猫は、必ず殺処分されるわけではありません。値下げ販売、他店舗への移動、ブリーダー返還、譲渡、飼養の継続など、行き先はさまざまです。ただし、すべての犬猫の行方が明らかになっているわけではなく、売れ残りの実態を一つの数字だけで説明することはできません。
犬約4%・猫約7%という推計は、出典や算出方法を確認したうえで読む必要があります。環境省が公表する行政の引取り・譲渡・殺処分数は重要な指標ですが、ペットショップの売れ残り率や、販売業者が扱った個体の最終的な行き先を直接示すものではありません。
引き取りを考えている人は、まず店舗や保護団体に相談し、健康状態、飼養履歴、費用、契約条件、譲渡後の支援について確認してください。保護犬猫を迎える方法も含めて比較し、自分の生活環境に合った選択をすることが大切です。
売れ残り問題を減らすために必要なのは、目の前の一頭を救う行動と同時に、衝動買いを避け、適切な繁殖・販売・飼養を求める姿勢です。動物を迎えることを一時的な感情で終わらせず、その命を最後まで支える責任を持つことが、犬猫にとってよりよい未来につながります。 (出典: ペット ショップ 売れ残り(Yahoo!ニュース))