中学生水泳授業の真相とは?2026年最新情報と経緯を徹底解説
【中学生の水泳授業】何を学ぶ?内容と目的を学習指導要領から解説
中学校の水泳授業は、単に泳ぐ距離やタイムを競うための時間ではありません。泳法の技術を理解し、自分の泳ぎを改善するとともに、水の事故から身を守るための知識や技能を身に付けることも大切な目的です。
文部科学省の「中学校学習指導要領解説 保健体育編」では、水泳をクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライなどから構成される運動として扱っています。2024年12月に一部改訂された解説では、浮く、呼吸する、進むという技能の組み合わせや、泳法を身に付けて効率よく泳ぐことなどが示されています。
具体的な授業内容は学校や学年、施設の状況によって異なりますが、主に次のような学習が行われます。
- 基本技能:水に慣れる、浮く、呼吸する、キックや腕の動きを身に付ける。
- 泳法の習得:クロールや平泳ぎなどのフォームを練習し、効率よく泳ぐ。
- 記録の向上:自分の泳力に合った目標を設定し、距離やタイムの改善を目指す。
- 安全に関する学習:水中での危険を理解し、無理な行動を避け、事故を防ぐための判断力を養う。
- 振り返り:自分の課題を見つけ、動きや練習方法を工夫する。
中学1・2年では、小学校で学んだ水泳の基礎を踏まえ、各泳法の技術を理解して泳ぎの効率を高めることが求められます。授業では、技術の名称を覚えるだけでなく、手のかき、足のけり、呼吸のタイミングを組み合わせて動きを改善することも学びます。
なお、すべての学校で4泳法を同じ時間数だけ練習するわけではありません。年間の授業計画や生徒の泳力、施設の利用条件によって、扱う内容や到達目標には違いがあります。

【準備ガイド】水着・持ち物は何が必要?選び方のポイント
水泳授業の持ち物は、学校から配布される案内を最優先に確認しましょう。水着の色や形、水泳帽の指定、ゴーグルの使用条件などは学校ごとに異なります。
一般的な準備物は次のとおりです。
- 水着:学校の規定に合った、泳ぎやすく動きやすいもの。
- 水泳帽:指定色や名前の記入方法を確認する。
- タオル:着替えやすく、体を十分に拭けるもの。
- プールバッグ:濡れた水着やタオルを収納できるもの。
- ゴーグル:使用が認められている場合に準備する。
- 着替え・下着:授業後に体を冷やさず、清潔な服装に戻すために用意する。
- 飲み物:学校の指示に従い、水分補給できるものを持参する。
- 健康観察に必要な書類:健康チェックカードや保護者記入欄など、学校から求められたもの。
長い髪は水泳帽に収まるようにまとめ、濡れたものを入れる袋も用意すると、授業後の片付けがスムーズです。アクセサリー類は外し、学校の指示に従ってください。
水着選びは「指定の有無」と「本人の安心感」がポイント
中学生になると、体型の変化や周囲の視線が気になり、水着を着ること自体に抵抗を感じる生徒もいます。水着選びでは、泳ぎやすさだけでなく、本人が安心して授業に参加できるかどうかも考えたいところです。
国が全国一律のスクール水着を指定しているわけではありません。2023年の国会答弁でも、学校が特定の水着を指定せず、ラッシュガードやスパッツ型などを認める対応が紹介され、児童生徒の心情への配慮が重要とされました。ただし、実際に選べる水着は各学校の規定によります。
2026年6月19日に発表された水泳用品メーカーのフットマークによる意識調査では、小学5年生から中学2年生と保護者の計1,200組を対象とした調査で、水泳授業時のラッシュガード着用率は56.5%でした。前回調査の37.9%から増加し、「誰でも着用できる」とした学校の割合も60.8%となっています。
同調査では、ラッシュガードを着用する理由として紫外線対策が67.4%、肌の露出を避けたいという理由が43.7%でした。学校水泳では、紫外線対策に加え、思春期の生徒が安心して参加できる環境づくりも課題になっています。
水着を購入する前に、次の点を確認しましょう。
- 学校指定の水着があるか、色や形の条件があるか。
- ラッシュガードやスパッツ型の水着を着用できるか。
- フードやファスナー、装飾などに制限があるか。
- 本人が動きやすく、着替えにも負担を感じにくいか。
希望する水着が認められるか分からない場合は、購入前に保健体育科の教員や学校へ相談すると安心です。
【見学条件】生理・体調不良・泳ぎが苦手な場合はどうする?
水泳授業を見学できる条件や連絡方法には、学校ごとの規定があります。全国一律で、特定の症状があれば必ず見学できるという単一の基準が設けられているわけではありません。
一般的には、発熱や体調不良、けが、医師から運動を控えるよう指示されている場合などは、無理に参加せず、保護者や学校に相談することが大切です。
生理中は必ず見学しなければならない?
生理中だからといって、すべての生徒が必ず水泳授業を休まなければならないわけではありません。体調や経血量、痛みの程度、本人の不安などを踏まえて判断します。腹痛やめまい、強い倦怠感がある場合は、無理をせず学校へ相談しましょう。
授業への参加に不安がある場合は、養護教諭や保健体育科の教員に個別に相談する方法があります。事情をクラス全員の前で説明する必要がないよう、伝え方についても配慮を求めて構いません。
泳げない・水が怖い場合も相談してよい
泳ぎが苦手だからといって、必ず見学する必要があるわけではありません。水への恐怖心が強い場合は、授業前に教員へ伝え、安全に参加できる方法を相談しましょう。
水に顔をつけることが難しい生徒と、一定の距離を泳げる生徒では、必要な練習が異なります。無理に速く泳がせるのではなく、本人の泳力に合った課題から取り組むことが大切です。
見学するときに確認したいこと
- 保護者の連絡や健康チェックカードなど、学校指定の手続きが必要か。
- 見学時にどのような活動を行うか。
- 屋外で見学する場合、日陰や水分補給などの熱中症対策があるか。
- 長期的な運動制限が必要な場合、医師の指示をどのように学校へ伝えるか。
見学は、授業を休むことだけを意味するわけではありません。体調や安全上の事情を伝えたうえで、見学中の学習内容や評価の扱いも確認しておくと、保護者も本人も安心できます。
【安全対策】中学校の水泳授業で学校と家庭が確認したいこと
水泳授業には、水中でしか身に付けにくい技能を学べる利点がある一方、事故や体調急変への備えが欠かせません。安全対策は生徒本人の注意だけに任せるものではなく、学校の管理体制、施設の状態、指導方法を含めて考える必要があります。
スポーツ庁が2026年2月12日に周知した「持続可能な水泳授業の実施に向けた参考資料」では、安全管理の方法や緊急時の対応を指導者・監視者の間で事前に共有し、生徒にも必要な指導を行うことが示されています。学校外のプールを利用する場合には、水深やプールの形状など、施設の構造も事前に確認するよう求めています。
授業前に確認したい安全管理
- 健康状態の確認:体調不良やけがなどがある生徒を把握し、参加の可否を判断する。
- 施設の点検:水深、プールサイド、排水口、設備などの安全を確認する。
- 監視体制:指導と監視の役割を明確にし、プール全体の状況を把握できる体制を整える。
- 人数確認:入水前後などに生徒の人数を確認し、所在を把握する。
- 緊急時の対応:事故や体調急変が起きた場合の連絡、救助、救急対応の手順を共有する。
- 天候・水温への対応:気温や水温、暑さ指数などを踏まえ、必要に応じて授業の中止や変更を判断する。
生徒側も、教員の指示に従う、プールサイドを走らない、許可なく飛び込まない、体調が悪くなったらすぐに伝えるといった基本を守る必要があります。泳げる生徒であっても、ふざけて人を押したり、無理な泳ぎをしたりすることは危険です。
また、泳法の練習だけでなく、溺れそうになったときにどう行動するか、水辺で危険を感じたときにどう助けを求めるかといった知識も、水難事故を防ぐうえで重要です。学校の水泳授業の目的は、速く泳げるようになることだけではありません。
【2026年最新】中学校の水泳授業はどう変わった?実態と今後の方向性
2026年の学校水泳を考えるうえで、特に注目したいのが実技授業の実施状況です。文部科学省の松本洋平文部科学大臣は、2026年7月21日の記者会見で、前年度に水泳の実技授業を実施できなかった学校が、小学校では0.4%、中学校では22.8%だったと説明しました。
この数字は、会見で説明された調査結果に基づくものです。中学校では約5校に1校が実技授業を実施できなかった状況が示されており、学校水泳の実施環境を確保することが課題になっています。
文部科学省が挙げた主な課題は、プールの老朽化、管理業務への対応、暑さや安全確保への対応、教員の指導力向上などです。地域によっては、学校外のプールを利用するための移動手段も課題になっています。
学校水泳をめぐる主な動き
| 時期 | 発表・報道された内容 | 注目すべき点 |
|---|---|---|
| 2025年3月 | 朝日新聞が、公立中学校で水泳の実技授業を取りやめる動きや、思春期の生徒への配慮、プールの老朽化を報道。 | 授業の実施には、設備だけでなく生徒の心理面への配慮も関わる。 |
| 2025年度 | 京都市が、民間スイミングスクールなどと連携した水泳授業を9校で試行する計画を公表。対象は小学校7校、中学校2校。 | 学校外施設を利用する方法について、成果と課題を検証。 |
| 2026年2月12日 | スポーツ庁が「持続可能な水泳授業の実施に向けた参考資料」を周知。 | 安全管理、学校プールの管理・運用、学習機会の確保を多角的に検討。 |
| 2026年6月19日 | フットマークの水着に関する意識調査で、ラッシュガード着用率56.5%、誰でも着用できるとした学校の割合60.8%を公表。 | 水着の選択肢や、生徒が安心して参加できる環境への関心がうかがえる。 |
| 2026年7月21日 | 文部科学大臣が、前年度に水泳の実技授業を実施できなかった学校の割合として、小学校0.4%、中学校22.8%と説明。 | 中学校で実技授業の機会を確保することが政策上の課題に。 |
朝日新聞は2025年3月23日の記事で、公立中学校における水泳実技の見直しについて、プールの老朽化や思春期の生徒への配慮などを背景として取り上げました。また、2025年7月の報道では、屋外プールの猛暑対策や民間施設への委託が進む事例を紹介しています。
こうした動きは、単純に「水泳授業がなくなっている」と捉えるだけでは実態を理解できません。学校が授業を続けたくても、施設の修繕費や管理負担、天候による中止などが障壁になるケースがあります。一方で、屋内プールや民間スクールを活用すれば、天候の影響を受けにくく、専門の指導者によるレベル別の指導が可能になる場合もあります。
ただし、学校外の施設を使えばすべての問題が解決するわけではありません。移動時間やバスの確保、施設の受け入れ能力、学校教員と外部指導者の役割分担、学校ごとの学習機会の公平性など、検討すべき点があります。
2026年2月のスポーツ庁資料が示すように、今後の焦点は、従来の学校プールを維持するか、民間施設へ移行するかという二者択一ではありません。地域の条件に合わせて、安全性、教育効果、費用、教員の負担を総合的に考え、子どもたちが水泳を学ぶ機会を確保できるかどうかが問われています。

【泳ぎが苦手でも大丈夫】フォーム改善とタイムを伸ばす練習法
中学生の水泳授業では、泳げる距離やタイムが気になる生徒もいれば、水に慣れることから始めたい生徒もいます。大切なのは、周囲との比較だけで判断せず、自分の課題に合った練習を重ねることです。
最初に意識したいのはストリームライン
ストリームラインとは、水中で抵抗を受けにくくするための、頭から足先までを細くまっすぐに整えた姿勢です。水泳のフォームを改善するうえで基本となる考え方の一つです。
例えば、クロールでキックを強くしても、頭が大きく上がったり腰が沈んだりすると、水の抵抗が増えて前に進みにくくなります。腕の動きだけを速くするより、姿勢や呼吸のタイミングを整えることが先決になる場合があります。
授業や練習では、次のポイントを意識すると課題を整理しやすくなります。
- 頭を上げすぎず、体が水面に対して安定する姿勢を意識する。
- 腕の動きとキックを別々に考えるだけでなく、呼吸も含めてリズムを整える。
- 力任せに泳ぐのではなく、余分な動きを減らして前に進む感覚を身に付ける。
- 練習のたびに課題を一つ決め、改善できたかを振り返る。
ただし、適切なフォームは泳法によって異なります。クロールの動きをそのまま平泳ぎに当てはめることはできません。授業では教員の指示を優先し、必要に応じて泳法ごとの技術を確認しましょう。
水泳のタイムを伸ばすには何をすればよい?
タイムを伸ばしたい場合は、まず現在の泳ぎを観察し、改善点を具体的にすることが重要です。例えば、息継ぎのたびに姿勢が崩れるのか、キックの動きが小さいのか、後半に疲れて動きが乱れるのかによって、練習方法は変わります。
スイサポが紹介している水泳相談でも、選手コースに所属する生徒のタイムを伸ばしたい、選手コースへの進級を目指したいといった悩みが取り上げられています。競技志向の生徒にとっても、単純に練習量を増やすだけでなく、技術や課題を見直すことが改善の出発点になります。
一方、学校の授業では、全員が競技選手のような練習をする必要はありません。まずは安全に泳ぐこと、基本的な泳法を身に付けること、自分なりに改善を実感することを目標にしましょう。
【プロの結論】学校水泳で本当に身に付けたい力
中学生の水泳授業を評価するとき、タイムだけを基準にするのは適切ではありません。泳力には個人差があり、授業の目的には技術の習得だけでなく、安全に関する知識や、自分の課題を発見して改善する力も含まれます。
保護者が確認したいのは、授業の回数だけでなく、どのような技能を学ぶのか、安全管理がどう行われるのか、泳ぎが苦手な生徒や水着に不安を感じる生徒にどのような配慮があるのかという点です。
学校側にとっても、従来の実施方法を維持すること自体が目的ではありません。学校プール、公共施設、民間の屋内プールなど、それぞれの利点と課題を踏まえながら、子どもたちが安全に学べる環境を整えることが重要です。
【中学生水泳授業】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:中学生の水泳授業では、必ずクロールや平泳ぎを泳げるようになりますか?
A1:中学校の学習指導要領では、泳法の習得や効率的な泳ぎ方を学ぶことが示されています。ただし、授業時間や指導内容、個人の泳力によって習得の程度は異なります。泳げない場合は、早めに担当教員へ相談しましょう。
Q2:水泳授業の水着は自由に選べますか?
A2:国が全国一律の水着を指定しているわけではありませんが、学校独自の規定がある場合があります。ラッシュガードやスパッツ型の水着など、希望するタイプが使用できるかを事前に確認してください。
Q3:生理中や体調不良の場合は、見学できますか?
A3:体調や健康上の事情に応じて、見学や参加方法について学校へ相談できます。見学の連絡方法や必要書類は学校によって異なります。強い腹痛やめまいなどがある場合は無理をせず、保護者や教員、養護教諭に相談しましょう。
Q4:2026年は中学校の水泳授業がなくなったのですか?
A4:全国一律になくなったわけではありません。文部科学大臣は2026年7月21日の会見で、前年度に実技授業を実施できなかった中学校が22.8%だったと説明しています。実施状況は地域や学校によって異なります。
Q5:水泳のタイムを伸ばすには、たくさん泳ぐしかありませんか?
A5:練習量だけでなく、姿勢、呼吸、腕の動き、キックのタイミングなどを見直すことも大切です。ストリームラインを意識して水の抵抗を減らし、自分の課題を一つずつ改善しましょう。痛みや強い疲労がある場合は、無理に練習を続けないでください。
まとめ:2026年の中学生水泳授業で失敗しないための判断基準
中学生の水泳授業では、クロールや平泳ぎなどの泳法を学び、効率よく泳ぐ技術を身に付けるとともに、水難事故から身を守る力を養います。持ち物や水着の規定、見学の手続き、安全管理の方法は学校によって異なるため、配布資料や学校からの案内を確認することが第一歩です。
2026年には、中学校で実技授業を実施できない学校がある実態が明らかになり、学校プールの老朽化や猛暑、管理負担などへの対応が課題となっています。スポーツ庁や各自治体は、学校外の施設の活用も含め、持続可能な授業の実施方法を検討しています。
保護者が押さえておきたい判断基準は、次の3点です。
- 学習内容:学校がどのような泳法や安全技能を教える計画なのか。
- 参加環境:水着の選択、健康上の事情、泳力の差などに配慮があるか。
- 安全管理:施設の点検、監視体制、緊急時の対応が整っているか。
水泳授業の価値は、泳ぐ速さだけでは測れません。泳ぐ技術を学ぶこと、水辺の危険を知ること、そして自分の体調や能力に応じて安全に行動できるようになること。その3つを大切にしながら、学校と家庭が連携して学習を支えていくことが求められます。 (出典: 中学生 水泳 授業(Yahoo!ニュース))